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本場紀州の梅干(南高梅)
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梅干うんちく集 その9 梅干職人の仕事





第9回

南高梅の収穫(前編)


6月後半から7月にかけては南高梅の収穫シーズンです。
毎年、叔父のところへ南高梅の収穫の手伝いをするため、田辺梅林に日曜日だけ出かけます。

今年は昨年の台風の影響で花の数が少なかったのですが着果率がよくて平年並みの収穫が見込めるそうです。

南高梅の収穫は梅が完全に熟して枝から落下したものを拾って収穫します。
梅林では南高梅の木の周りの地面には青いネットが敷かれていて、落下した南高梅が地面にたたきつけられて傷がつくのを防いだり、南高梅の実をねらう虫から守るためにひとやくかっています
このネットを敷く作業がとても大変らしいのですが、私が梅拾い要員としてかり出されるときにはすでに敷き詰められています。


さて、梅拾い道具は軍手と収穫カゴ、汗を拭うタオルを首に巻いて作業開始です。
南高梅の梅林に行くと青いネットの上に黄色く熟した南高梅がたくさん落ちています。
木の枝がかなり下まで広がっているので中腰でずっと歩き回らなければいけません。カゴがいっぱいになると近くのコンテナに入れてまた拾い続けます。
1時間もすると、蒸し暑さと早く拾わなければいけないので動き回るのとで汗が滝のように流れ出します。

なぜ、早く拾わなければいけないかというと、南高梅の実が完全に熟して落下して、その梅に太陽光線が当たると、実はぶよぶよのゼリーのようになって、つぶれてしまいます。
ここが不思議で私もなぜなのかは解らないのですが、15分も日光にさらされるとぶよぶよになってさわるとビチャッとつぶれます。
日光に当たらない日陰ですと何日でも大丈夫です。また、枝についているときは日光に当たってもそんなことにはなりません。
何度もいいますが不思議です。
枝から落ちた南高梅の実と太陽光線との間で何らかの化学反応が起こってそうなるとしかいえません。
とにかく農家のみなさんはこの現象を「梅が焼ける」といいます。
梅が焼けるとせっかくの南高梅が塩漬けすらできない状態になって捨てるしかなくなるため、晴れた日は必死になって、梅が焼ける前に拾い集めるのです。

2時間ほど拾い集めていると休憩の合図が聞こえてきました。
このときほど麦茶がおいしいと思える時は他にありません。首筋の汗は乾いて塩が吹いたようになっています。

「結構がんばってるな〜」と思いつつ休憩していると拾い集めて何もなくなったところにまた南高梅がボトッっと落ちてきます。いたる所でボトッ、ボトッ・・
それは無視して次のエリアを拾わないと日が暮れてしまうらしいです(^^;)



後編へと続く


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